ITインフラ運用の仕事に配属された、新入社員・異業種から中途入社された方へ!
サーバの基本操作コマンドを伝授します!
というのも自分自身が、業界未経験の中途入社で何もわからない状態で働き始めて本当に苦労したんです…
仕事は始まったが、何から勉強したらいいかわからない方へ少しでも助けなったらと思い、書くことにしました!
今の時代、やれ自動化!と言われてるので、ゆくゆくはコマンド操作を手打ちですることが無くなってくると思います(人はミスをする生き物ですしリスク軽減にもなるので)
ですが!!
まだまだ人の手で操作しないといけない状況なんです
そこで、自分のようなITインフラの運用系の仕事を未経験で取り組み始めた人の不安な気持ちを軽減したく!
最低限覚えておけば「仕事で役に立つ」コマンドを書いておきます!
とにかく基本コマンドだけ見たい方は、目次の
サーバの基礎知識【コマンド】へ飛んで読んでください
そもそも運用の仕事って何?という方は、わかりやすく書いたのでこちらも読んでみて下さい!
目次
こんなときにサーバを操作する
例えば、こんなときにサーバの操作をします
①CPUやメモリやハードディスクなどのハードウェア状態を確認
②ログを確認
☞サーバの役割になっているサービスが動いているか
☞ハードウェアやソフトウェアに異常がないか
③プロセスが動作しているか確認
④インターフェースの状態を確認
⑤サーバの機能を停止させる為にプロセスを停止
⑥サーバの機能を動かす為、プロセスを起動
etc…
①プロセスの停止や起動
②スケジュールで動いているツールの設定を変える
③インターフェースのActive/Standbyの切り替え
etc…
そもそもサーバって何?
という方は、この佐々木 真さんのブログがめちゃくちゃわかりやすいんで読んでみて下さい!
※趣旨とズレてしまうので、サーバの説明は割愛させてもらいます
サーバ(Linux)の画面
▼こんな画面です
普段、WindowsとかMacというOSを操作する時、ファイルやフォルダをマウスで選んだり移動させるじゃないですか?
サーバのOSでメジャーなのは「Linux」というものです
このLinuxは、基本的にキーボードのみで操作するものです
つまり文字だけで操作(作業)をするということ!
・ファイルの作成・編集、コピー、削除、名前の変更
・フォルダ内のファイルを見る、容量の確認
・ファイルの実行
などなど
運用者がサーバでどんな仕事をするのかというと…
・ログの確認(処理ができているか、エラーや故障が無いか)
・CPUやメモリ、電源、温度などの状態確認
・インターフェースの状態確認
・ツールの作成
などなど
基礎知識【フォルダの構成】
サーバだと、パソコンの「フォルダ」を「ディレクトリ」と呼びます
意味は同じです
例えば、Windowsのフォルダの造り(フォルダ構成)ってこういう感じじゃないですか?
▲マウスを使って、フォルダを移動したり操作をする
サーバ(linux)のディレクトリの造り(ディレクトリ構成)は、こういう感じです
▲Windowsと似てますよね?
基礎知識【操作のイメージ】
例えばパソコンの場合、「フォルダ」の中にある「メモ帳」の文章を書き直したい!っていうときの操作方法はこうですよね
①フォルダを開く
②メモ帳を開く
③文章を書きなおす
④メモ帳を保存する
–おわり–
同じようにサーバでメモ帳を編集したいときはこのようにします
【サーバでメモ帳を書き直すとき】
①メモ帳が置いてあるディレクトリに移動する
②メモ帳がディレクトリの中にあることを確認する
③メモ帳を開く
④文章を書きなおす
⑤メモ帳を保存する
–おわり–
(黄色いマーカー部分をコマンドを打って指示を出します)
サーバの場合、常に自分はどこかのディレクトリの中にいるイメージなので
▲今いるディレクトリから見たい・編集したファイルのあるディレクトリに移動をする
基礎知識【ユーザモード】
この項目、重要です!
サーバにはユーザモードと呼ばれる、権限のようなものがあります
ユーザモードによって、できることとできないことがあります
どのサーバも(OSに限らず)おおよそこの2つのユーザモードに分けられます
$ | 一般 ユーザモード |
# | 特権 ユーザモード |
・一般ユーザが使えないコマンド(設定変更など)を特権ユーザは使える!
・特権ユーザは一般ユーザが使えるコマンドを全て使える!
作業をする為の手順書を見る時に、この「$」や「#」と一緒にコマンドが書かれています
例えばこんな風に…
$ cd /var/log/messages
↑「$」って入ってますよね?
これがさっき説明したプロンプトです
プロンプトは一般ユーザか特権ユーザかを教えてくれるただの標識です🚷
コマンドではないので、コマンドを打ち込むときに「$」や「#」は入力しないよう注意してください!
次から、実際のコマンドを見て行きましょう!
基礎知識【コマンド】
①今、自分がいる場所(ディレクトリ)を確かめる
$ pwd
▲今、自分がどのディレクトリにいるかわからなくなったらpwdを打ちます
②別のディレクトリへ移動する
$ cd [ディレクトリ名]
サーバのログがある、/var/log/の下(これ以降:配下)に移動してみます
③ディレクトリやファイルの一覧を確認する
$ ls
▲5つのディレクトリやファイルがあることがわかります
そしたらこう入力します!
$ ls -ltr
▲この「-ltr」は、オプションと呼びます
このオプションは、一文字ずつ役割があります
例えば今回の場合は…
①「l」ファイルの詳細情報を表示させる
②「t」更新時間の順番に並べる
③「r」逆順で表示する
その他にもたくさんオプションがあります
「ls」のオプションをより詳しく知りたい方は、リナックスアカデミーさんのこちらがめっちゃわかりやすいです!
コマンドを身に着けるためには
泥臭いことを言いますが、「慣れ」によるものが大きいです
慣れる為には手を動かす必要があるので、Linuxサーバが必要じゃん!と思いがちですが、安心してください
ブラウザでLinuxのターミナル画面を再現し、実際に操作できるサイトがあります
☞JSLinux (Startup Linkの一番上のclick hereをクリック)
これでいくらでも、ディレクトリを移動したり、好きなファイルを作ったり消したりできます
職場の商用サーバを気兼ねなくイジることはできないと思いますので、検証環境などが無い職場でしたら家でぜひ練習をしてみてください!
まとめ
随時コマンドを追加していきますので、一部でも役に立てる知識があればありがたいです
サーバを扱う仕事であれば、少なくとも今回のコマンドは、見なくても自然と打てるようにな必要があるのです
障害対応の手順に沿って忠実に対応することはもちろんですが、回数を重ねると何を確認して何をもって復旧と判断しているかが見えてきます
その後は、障害対応の手順を見なくても、何を確認すればいいかが見えてきます
さっき紹介したブラウザのターミナルで実際にコマンドを何回も打っていると、そのうち誰もが感覚的にコマンドを操作できる瞬間がくるので体験してみてください!
おしまいっ